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【カンボジア】2014年度土木学会国際貢献賞に、トイ・チャンコサール氏―JICAカンボジア事務所

Global News Asia / 2015年8月24日 12時0分

カンボジアのトイ・チャンコサール公共事業運輸省長官(JICA提供)

 2015年8月21日、JICAカンボジア事務所が発行する「カンボジアだよりNo48」に、『チャンコサール公共事業運輸省長官日本の土木学会・国際貢献賞に』と題する記事が掲載された。

 (記事)日本の土木学会が選出する2014年度土木学会国際貢献賞に、カンボジアのトイ・チャンコサール公共事業運輸省長官(61)が選ばれました。メコン川に架かる「きずな橋」「つばさ橋」をはじめ、これまで20年以上にわたりカンボジアにおける日本のインフラ支援のカウンターパートとして、着実な事業遂行に尽力されたことから今回の授賞に至りました。

 チャンコサール長官は、コンポンチュナン州の出身。プノンペンではウナロム寺院に住み込み苦学をしました。ポル・ポト時代には強制移住を経験し、監視下で農作業をしながら生き延びました。「ポル・ポト派が同じカンボジア人を動物のように扱うのを目の当たりにした。二度とあってはならない。国民が一つになって国づくりに取り組まなくてはならない」と話します。

 チャンコサール長官が統括した事業は、メコン架橋2件のほか、日本が内戦終結直後に支援を開始した1992年の「チュルイ・チョンワ橋改修計画」、1993年の「国道6号線改修計画」などいずれもカンボジアの根幹をなすインフラ事業。「カンボジアの発展、カンボジアと我が国の友好関係の構築・維持に貢献した」と評価されました。

 土木学会には、教育・研究機関のほか、建設業、エネルギー関係、鉄道・道路関係、行政機関など多岐にわたる分野から3万人以上の会員が加盟しています。土木学会賞は1920( 大正9 ) 年に「土木賞」として創設され、80余年の伝統がある表彰制度です。
【編集 : KO】

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