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【ラオス】ヴィエンサイの重要史跡の洞窟にオープンしたゴーゴーバー、わずか1週間で閉鎖

Global News Asia / 2015年8月30日 17時0分

ヴィエンサイの洞窟。かつてパテトラオ軍が統合本部を置き、アメリカと王国軍の攻勢に耐えきった場所でもある。写真家川口正志氏提供

 2015年8月29日ラオス東北部ベトナムとの国境を接する街ヴィエンサイで、史跡として保護されるべき洞窟が、ベトナム企業によって女性が水着で踊るナイトクラブとしてオープンしたが、わずか1週間で当局によって閉鎖された。

 話題のナイトクラブは、洞窟の内部を改装して、女性がお立ち台の上で水着で踊り、その周りで酒などを飲むというゴーゴーバーの様な状態だった。

 ラオスには、これまでこうした娯楽店は厳しく規制されてきたが、店内の様子と営業許可証とともにSNSに公開された。

 しかし、それについて多くの批判が書き込まれたためか、当局の知る所となったようだ。オープンからわずか1週間後には、閉鎖されたというニュースが掲載されるに至った。

 このドタバタの舞台となったのは、かつてパテトラオという、現在のラオス人民革命軍の基盤となる軍隊が、当時のラオス王国軍やその支援をしていたアメリカ軍と戦う為に、統合本部を置いていた場所だった。

 それゆえに、国の重要な史跡でもある所で、ゴーゴ-バーなんてとんでもないという批判が集中したのだ。

 こうした歴史的な背景が無くとも、ヴィエンサイは風光も明媚で、何もこんな猥雑な施設を作らなくても観光地としての資源に恵まれている。唯一の問題は、この街にたどり着く為のアクセスが、シエンクワンから山道を5、6時間かかるなど不便なこと。そのため、現在は歴史好きなバックパッカーなどの間で密かに人気がある。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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