【タイ】バンコクの空港で中国人旅行者が大騒ぎー中国国家旅遊局・調査開始
Global News Asia / 2015年9月8日 19時7分
2015年9月8日、タイ・バンコクのドムアン空港で4日、出発便の遅延に怒った中国人団体旅行者の一団が、利用する航空会社に無理難題を要求した後、ロビーで中国国歌を大合唱する騒ぎを起こしたことは、中国国内でも問題視する傾向が強く、多くの中国メディアが7日付けで報じている。
この問題は、中国国内のSNSにスマートフォンで撮影された動画が投稿され、さまざまな意見の書き込みが寄せられている。
中国人によるタイの空港やタイ発中国行の航空機内のトラブルも、細かなものまで入れると数多いと言われており、そうしたことから中国国家旅遊局が、調査を開始したと中国国営通信・新華社が伝えている。
騒ぎは、4日午後5時50分、バンコク発の中国・重慶行きの航空機の出発が大幅に遅れた。豪雨の影響で使用する機材がバンコクに到着するのが3時間遅れたのが原因。その後、航空会社はこの機材の点検整備の為、5日午前3時に搭乗を開始する予定と伝えたところ、大騒ぎになった。
団体旅行客260人のうち、用意されたホテルで休みながら搭乗開始を待つことに同意した、常識的なツアー客もいたが、悪質なツアー客は航空会社のスタッフや、航空会社からチェックイン業務を受託している空港スタッフを取り囲み、要求が認められなければホテルに行かず搭乗もしないと訴えた。乗客らは「航空会社側による正式な謝罪」「ボーイング747への使用機材変更」「1人につき1000元(約2万円)の慰謝料」の3条件を航空会社に提示した。「中国人を尊重しろ」などと怒鳴り、中国国歌を何度も合唱したという。
最終的に最後まで駄々をこねていたツアー客は、機長から搭乗を拒否された。バンコクの空港関係者は「全く困ったお客様です。旅行で気持ちが高揚しているのかもしれませんが、もう少し、冷静に対処することが出来ないのでしょうか? 悪天候で飛行機の到着が遅れる事は、時々起きてしまいます。中国人への印象がさらに悪くなりました。他の国のお客様も呆れていました。とても迷惑で困っています」と話している。
追記「ボーイング747への使用機材変更」を要求した背景には、中国国際航空が新型のボーイング747-8を新造機で導入していることから、新鋭機のイメージが強かったのではないかと思われる。JALやANAは、747の退役を進めていたため日本では古い航空機のイメージが強い。
【編集 : MM】
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