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【インド】インド市場を見る眼ーHSBC投信

Global News Asia / 2015年9月17日 21時4分

 外国人投資家の売りが拡大する一方、国内ミューチュアルファンドには個人投資家からの高水準の資金流入が続いている。最近の株価下落を受けて、バリュエーションは魅力を増している。追加利下げや政府による新たな民間投資活性化策がインド株式の持続的上昇をもたらすことが期待される。

債券市場
 年内に追加利下げの可能性高い。8月のインド債券市場は、10年物国債利回りが0.02%低下し7.79%で取引を終えた。モンスーン期(7月~9月)の降雨量は、9月9日時点で長期平均を15%下回っており、8月9日時点の9%を下回る水準から悪化している。

 しかし、農作物の播種量は平年並みであり、食料品価格に影響を与える豆類の播種量は長期平均を5%上回る。また、在庫取り崩しなど供給サイドの政策が奏功したこともあり食料品価格の上昇は抑えられている。

 インド準備銀行(中央銀行)は年内に1回追加利下げを行うと当社では予想している。2016年1月時点でインフレ率が目標値の6%(直近8月の消費者物価指数は前年同月比+3.7%)を大きく下回れば、来年も利下げ余地が拡大しよう。

為替市場
 中国人民元切り下げを受け下落、中期的には堅調を予想
8月のインドルピーは、対米ドルで下落し前月末比-3.5%となった。米ドルが全面高となる中で、中国の人民元切り下げを受けて、インドルピーを含め、アジアを中心に新興国通貨が総じて下落した。

 当面、ルピーは他のアジア通貨と同様に不安定な動きを続ける可能性がある。

 しかし、中期的にはルピーに対する強気な見方を変えていない。米国とインドのインフレ率格差は縮小傾向にある。インドにとり、ルピー安により競争力維持を図る必要性は低下している。また、原油安、潤沢な外貨準備、経常収支赤字の縮小などが引き続きルピーを支える要因となる。

 インドルピーは1米ドル=62~65ルピー(9月16日終値は66.46ルピー)のレンジ内の堅調な推移を続けると見ている。

【編集 : TY】


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