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【カンボジア】農協の活性化事業 スバイリエンの豚販売農協が好調―JICAカンボジア事務所

Global News Asia / 2015年9月22日 13時0分

飼育場 視察の様子 JICA提供

 2015年9月21日、JICAカンボジア事務所が発行する「カンボジアだよりNo49」に、『農協の活性化事業 スバイリエンの豚販売農協が好調』と題する記事が掲載された。

(記事)カンボジアの「農協」を活性化させる事業の現状やこれからを話し合う会議が、安達JICAカンボジア事務所長、アムノット農林水産省長官の出席のもと、8月20日から2日間にわたってスバイリエン州で開かれました。

 JICAは2014年から、カンボジア政府農林水産省とともに「ビジネスを志向したモデル農協構築プロジェクト(BPAC)」を、コンポンスプー、タケオ、コンポンチャム、スバイリエンの4州で松田専門家(チーフアドバイザー)と大場専門家(業務調整)を中心に実施しています。

 カンボジアでは、2001年以降、農協の振興にかかわる政策強化と制度整備が進められています。ただ、多くの農協では組織運営の基盤が弱く、共同購買や共同販売などのビジネスを志向した活動があまり行われていませんでした。BPACでは農協の組織運営の基盤整備とともに、事業経営能力向上を支援し、モデルとなる農協をつくることを目指しています。

 この日の会議では、スバイリエン州の養豚農家が組織している農協が、優良事例として紹介されました。2009年に設立されたチェンチェムチュローク農協で、組合員数は発足当初の30人から現在は258人(うち女性は83人)まで増えています。同農協は、組合員が販売したい豚の数を毎日とりまとめ、農協が仕入れ業者と価格を交渉。農家が個別に販売先を探すよりも効率がよく、新たな販路拡大にも役立っているといいます。

 月平均の販売数は222匹で、組合員農家から農協が買い取る単価は民間仕入れ業者よりも高く、組合員からの信頼も厚くなっています。一方で、「需要は順調に拡大しているが、農家側の供給が間に合わない」という悩みも抱えています。今後は、低金利ローンなどで資金を調達し、農家の生産力を上げる工夫が必要とのことです。
【編集 : UA】

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