【タイ】日本初・国産新造車両タイに到着、お披露目式・パープルラインーJICAタイ事務所
Global News Asia / 2015年9月22日 14時30分
式典の様子(上段中央がアーコム運輸大臣)タイに到着した日本初の新造車両は、JR東日本グループの車両メーカー、総合車両製作所(J-TREC)が製造した2編成6両、バンコク都市鉄道パープルライン用。(JICA提供)
2015年9月21日、日本から海を渡って届けられたバンコク都市鉄道「パープルライン」車輌のお披露目式典がレムチャバン港で開かれた。アーコム運輸大臣、タイ高速度交通公社(MRTA)総裁ほか、多くの関係者が集まり車輌到着を祝った。
パープルラインは、地下鉄ブルーラインの終点バンスーの1km西側に新たに建設されるタオプーン駅から、ノンタブリ県のクロンバンパイ駅を繋ぐ全長23km、16駅の高架鉄道。
日本は、バンコクの鉄道インフラ整備にこれまでさまざまな協力を行なってきたが、今回初めて日本製新造車両の輸出にこぎつけることが出来た。
パープルラインに導入される車両は合計21編成、63両。JR東日本グループの車両メーカー、総合車両製作所(J-TREC)が製造。モーターは東芝製。変電・配電システムを明電舎が担当する。近年の人口増で深刻化するノンタブリ県から市内中心部への自動車の代替交通手段として、渋滞緩和に大きく貢献することが期待されている。運行開始は、2016年8月の予定だ。
JICAは、円借款で、高架鉄道、車両基地、軌道整備等の土木工事を支援してきた。車輌、信号、変電設備、通信設備等の調達は、パープルラインの鉄道運営会社・バンコクメトロ社が担い、丸紅・東芝・JR東日本の共同企業体が受注に成功した。
事業概要案件名バンコク大量輸送網整備事業(パープルライン)
TheMass Transit System Project in Bangkok (Purple Line)
事業費 ■総事業費:約61,185百万バーツ(約2,100億円)
■借款供与額:790億円(第一期2008年3月、第二期2010年9月承諾)
事業実施期間 ■土木工事:2009年11月~
■運行開始:2016年8月(予定)
事業実施機関 タイ高速度交通公社(Mass Rapid Transit Authority of Thailand: MRTA)
【編集 : TY】
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