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【カンボジア】内戦の空白を埋めた伝統医療を支援 ー日本財団

Global News Asia / 2015年9月24日 22時0分

 CaTHAでは現在、伝統医療に対する正しい知識の普及に向け、伝統医療を分かりやすく説明した冊子の作成進め、最終的にクメール語、日本語、英語版各100冊を用意、配布するほか、児童や地域住民を通じて伝統医療に対する理解を広げるため地域の公立学校での薬草園作りに乗り出している。

 9月5日、伝統医療局技術顧問でCaTHAアドバイザーでもある高田忠典氏の案内で、南部カンポット州のカンポンクレイン小学校の薬草園を訪れた。児童数約200人、この地域で伝統医薬品の材料に使われる薬草は約170種類に上るという。池を挟んだ校庭には、地域の代表的な薬草や樹木12種類が並び、一つひとつに分かり易い案内板が付されていた。年度末休暇中で児童の姿はなかったが、立ち会ってくれたバルトーン校長は「将来を担う子どもたちの理解が深まれば、その分、伝統医療も広がる」と語った。

 伝統医療の活用に向けた日本財団のプロジェクトは、WHOが2003年から中央アジア15カ国で進めた薬用植物調査の支援に始まり、以後、伝統医療国際会議の開催などを経て、現在はモンゴル、タイ、ミャンマーで伝統医薬品の「置き薬」配布事業を実施している。

 カンボジアの現状について高田氏は「WHOの推計によると国民の70%以上が伝統医療を利用しており、首都プノンペンには生薬の問屋街もある」と説明、現代医療と伝統医療が補完し合う形に、この国の医療の将来を見ている。

【出典 : 日本財団ブログ「ソーシャルイノベーション探訪」】


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