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【タイ】しゃぶしゃぶがどこにでもあるタイ

Global News Asia / 2015年9月26日 11時0分

安い分、店によっては肉の扱い方がひどく、火を通しても臭いときがある。(高田胤臣 撮影)

 2015年9月26日。タイのしゃぶしゃぶブームを紹介する。

 鍋料理というのは日本だけでなく、アジア全域で色々なものが存在している。タイでは東北地方料理で香草などと一緒に肉や野菜を土鍋で煮るチムチュム、日本にも進出している「コカ・レストラン」や「MKスキ」で有名なタイスキがよく知られている。

 タイスキは恐らく中国の火鍋が原点であるが、名称からわかるように、誰かが使った日本の鍋を原点にしているという謳い文句の方が有名になり、タイスキは日本料理だと言われるようになった。その際にすき焼きとしゃぶしゃぶを取り違え、こういった名称になったのだろう。

 そんな中、和食ブームが起こったことで、タイ人の多くがタイスキが日本のものではない、もしくはすき焼きとは全然違うということに気がついたようである。そのため、現在は逆にしゃぶしゃぶの知名度が急激に上がっている。その結果、タイ全土でしゃぶしゃぶ店が見られるようになった。その大半がタイ人経営の店である。

 タイ人経営のしゃぶしゃぶ店で日本人にも知られているのはBTSプラカノン駅前の「秋吉」という店だ。ここは日本のしゃぶしゃぶとほぼ同じものが食べられる。しかし、こういった店は希有な存在で、他のしゃぶしゃぶ店は見よう見まねのところばかりになる。

 例えば、ポン酢が醤油そのままであったり、薬味がニンニクやタイの麺類を食べるときの調味料セット(唐辛子、酢、砂糖)などになっている。

 タイ人経営のしゃぶしゃぶ店のほとんどは食べ放題になっており、タイ人は安く日本料理が楽しめるということでどこも人気だ。タイ人経営なので、タイ人の口にはそんなしゃぶしゃぶもおいしいのだ。

 そのため、今、タイはちょっとしたしゃぶしゃぶブームで、外国人がひとりも来ないような場所にも「しゃぶしゃぶ」とひらがなやアルファベットの看板が掲げられている。

 カレーやラーメンが日本に入ってきて独自に進化したように、しゃぶしゃぶもタイ式に進化していくのかもしれない。
【執筆 : 高田胤臣】

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