【アセアン】ドイツの世界地図で南シナ海はどう描かれているのか?
Global News Asia / 2015年9月28日 17時0分
2015年9月28日、中国は南シナ海で一方的に主張する領有権を示すいわゆる「十段線」を設定し、その主張を強めているため、ベトナムやフィリピンなどとの軋轢が高まっている。
中国の地図では、当然ながら南シナ海奥深くベトナムの目の前に十段線が太く描かれており、実効支配をアピールするためか南沙諸島の細かな島名まで詳細に記している世界地図が巷にあふれている。
では、アセアンから遠い欧州ドイツの世界地図ではどのように描かれているのか検証してみたい。
入手したのは、「スティーフェル社」 発行の世界地図で、ドイツのフランクフルト繁華街の大型書店で見つけることができた。ドイツではあまり世界地図が売られていないのか、一般の小さな書店では扱っておらず大型書店で見つけた。
広げてみるとドイツの世界地図なので当然ながら欧州が中心に据えられており、日本やアジアで発行されている世界地図とは配置が異なる。
早速、ベトナムが中国に対し強い不満を抱いている南シナ海を見てみると、海洋に描かれているのは海流と思われる矢印と海洋名のみ。中国が一方的に主張する十段線はなく、南沙諸島の島名も見当たらない。それどころか国境線もなく、ベトナムにとっては安心できる地図なのではないだろうか。
少し北東へ目を移すと、台湾は独立国として中国と分けられており、台湾海峡には国境線が描かれている。
しかし、日本を見てみると、北方領土がロシア領とされ、北海道と北方領土の間に国境線が描かれている。これは第二次大戦でドイツが対ソ戦に敗戦した影響なのか日本としては残念な地図だ。
アセアンの描き方があっさりとしたものになっているのは、かつてドイツがアセアンに植民地を持っておらず、それが無関心とも思える描かれ方に反映しているのかもしれない。ドイツがアジアで唯一の植民地としたのは租借地としていた中国青島だけだ。
地名、都市名と併記して港を示すマークが多く描かれていることがこの地図の特徴でドイツの思惑を感じさせる。
【執筆 : 我妻伊都】
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