【カンボジア】駐在スタッフに山下龍彦さん就任ー農村部の子どもたちに映画を届ける「CATiC」
Global News Asia / 2015年10月1日 19時40分
2015年10月1日、カンボジア農村部の子どもたちに、映画を届ける活動をしている日本の特定非営利活動法人CATiCは、6カ所の村での上映会(9月19ー23日)で、約420名の子どもたちに映画「劇場版 ゆうとくんがいく」を届けた。今回が5回目のツアーとなり、届けた村は延べ25カ所、鑑賞した子どもたちは延べ2500名を超える。
今後映画配達をカンボジア現地に根付かせ、より多くの子どもたちに映画を届けるため、今回のツアーでリーダーを務めた上智大学3年生の山下龍彦さんが、カンボジアに駐在し、活動を広めていくことになった。
山下さんは、高校まで野球一筋に生きてきた。プロ野球選手を目指しピッチャーとして活躍していたが、肘の故障により挫折。高校も中退した。夢を失っていたときに、映画『ホテル・ルワンダ』に出会う。同作をきっかけに国際協力や教育に興味を持ち、通信教育で高校を卒業。上智大学教育学部に合格する。自身の体験から、映画には新たな夢のきっかけをもたらす力があることや、教育の要素があると考え、CATiCの活動に参加するようになった。
カンボジア駐在最初の拠点はバッタンバン州。現在カンボジアで公開中の『THE LAST REEL』のソト・クォリカー監督の紹介で、元映写技師をしていたサロンさんがパートナーになる予定だ。
【特定非営利活動法人CATiC(Create A Theater in Cambodia)】
「カンボジアに映画館をつくろう!」プロジェクト実施団体。上映の許諾を得た日本のアニメ映画をクメール語に吹替え、カンボジアの電気がない地域に住む子どもたちへ届けている。上映機材と発電機を持ち込み会場を設営し、映画を通じて子ども達に夢を届ける「移動映画館」事業を主に行う。ミッションは、「生まれ育った環境に関係なく、子どもたちが夢を持って自分の人生を切り拓ける世界をつくる」
【編集 : 安麻比呂】
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