【タイ】ドゥアン・プラティープ財団で「スラムで生き抜く模範青年賞」表彰式

表彰を受けた9名の青年たち(西尾康晴 撮影)

　2015年9月30日、バンコク最大と言われているスラム、クロントゥーイスラムを40年近くに渡って支援するドゥアン・プラティープ財団で「第8回スラムで生き抜く模範青年賞」の表彰式が、去る9月26日に行われた。

　この賞は、スラムで苦しい生活を送りながらも学業などに励んでいる9名の青年に光を当て、表彰するというものだ。

　表彰されたのは、タイで最高といわれる名門大学チュラロンコン大学で学んでいる者や、幼い頃から消防隊ボランティア活動に興味を持ち現在活躍している青年、職業専門学校に通いながら父親の介護をする17歳など、スラムで生まれた苦境を乗り越えようとしている青年たちだ。

　主賓は元タイ国証券取引所所長のキティラット・ナ・ラノン氏やクロントゥーイ港湾局警察所署長グリットパース・パティーティン氏など。

　彼らの表彰式には、クロントゥーイスラムを舞台に自身のミュージックビデオを撮影した伊藤タケシ氏がライブ演奏を披露した。
【執筆 : 西尾康晴】