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【タイ】日本とタイの被災地で織り紡いだ「さをり織り」展示資金をクラウドファンディングで募集中

Global News Asia / 2015年10月3日 9時0分

2015年1月17日、阪神淡路大震災20年目の日に311メートルを超えて織り継がれたさをり織りの布たち。(ツナミクラフト 提供)

 2015年10月3日、東日本の岩手と宮城、関西の神戸、そしてタイ南部の被災地を巡り、織り紡がれた311メートル超の布を、岩手の被災地で展示して、被災者の方々を勇気づけようというプロジェクトが、運営資金を募っている。

 311メートルを越える織り物は、2年前「東日本大震災を風化させないこと」を目的に、東日本大震災1000日目から宮城、岩手や神戸など、国内の震災被災地を含む19都道府県と、タイ南部プーケット県、パンガー県の津波被災地の他、アメリカ、ネパールなどの国内外100カ所以上を巡回。阪神淡路大震災20年目の2015年1月17日には、東日本大震災の発生日3月11日をイメージする、311メートルを突破した。

「3000人の織った布には、一人ひとり違うストーリーが織り込まれているんです」
と主宰のツナミクラフト代表東山高志氏はいう。

 中には、原発事故で避難している高校の同級生が700キロメートルれた場所で、それぞれが織って一つの布で繋がった事も。

 また、ある障害を持つ参加者は、「肉体労働的なボランティアはできないけど、織ることで東日本大震災の被災地を元気づけられるのが嬉しい」と語ったという。

 また、3度の渡タイして実施されたタイ南部の津波被災地での織り継ぎは、プーケット、パンガー、ラノーンの3県で9カ所12回行われた。特にカオラック、プーケットでは、スマトラ沖地震津波被災10周年にあわせて、世界中からの観光客に織ってもらったものも含まれている。

 参加したタイ人は、「日本の被災地が一日も早く普通の暮らしになってほしい」と、メッセージを寄せた。

 たて糸を作った岩手県沿岸部の参加者もまた「私はなかなか色々な所にはいけないけど、私の作った糸が、色々な場所の人に織ってもらえるのが嬉しい」と語っていたという。

 このプロジェクトでの必要資金は、40万円。11月8日(日)午後11:00 の時点までに目標額を達成した場合にのみプロジェクトが実施される。

「311メートルの織り物もクラウドファンディングで寄せられた支援金で成し遂げました。被災地であり、布の制作にも関わった岩手県沿岸部4カ所(宮古市・大槌町・釜石市など)を巡回しながら展示する計画も、ぜひともご支援の輪が広がって欲しいです。」と前出の東山氏は期待を寄せている。

 興味を持たれた人は、ぜひ「READYFOR?」の新着情報で検索して欲しい。
【編集 : そむちゃい吉田】

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