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【タイ】扇風機が爆発炎上―パタヤ・ビーチサイドレストランMUM AROI(ムン・アロイ)

Global News Asia / 2015年10月22日 4時56分

大型扇風機が爆発炎上した時の状況を話す、2人のタイ人女性(2015年10月21日18時40分頃)

 2015年10月21日18時30分頃、パタヤの海に面した人気海鮮レストランMUM AROI(ムン・アロイ)で、海沿いのテーブルの頭上約5メートルに設置していた長径約80センチの大型扇風機が、突然パーンと音を立て約20秒炎上した。

 トランスやモーターのオイルと、プラスチックの焼け焦げた匂いが、周辺に広がり15分程度異臭に見舞われた。店は開店したばかりで、炎上した扇風機の真下には、誰もいなかったため大きな惨事を免れた。店は通常通りの営業を続け、爆発炎上した扇風機と同じスイッチで作動している扇風機のみ使用を中止した。

 爆発炎上した扇風機には、メーカー名や型式番号などが一切表記されておらず、設置時期も不明だが、中国製ではないかとの見方も出ている。レストランは開店から10年が経過しており、テーブルの多くが屋外に設置されているため、雨や塩風にさらされる環境で使用されている。

 扇風機などの構造に詳しい専門家によると「屋内の縫製工場の天井に取り付けるタイプと形状が良く似ています。これをベースに取り付け部分を改造した可能性が高いと見ています。爆発の原因は、厳しい自然環境の中で、適切なメンテナンスをせずに、使用を続けた状態で、電圧が瞬間的に上がるなどして、負荷に耐えきれなくなった可能性が高いです」と語る。

 地上から3メートル程度の低位に設置してある、扇風機2台の動作を確認したところ、2台とも不安定で、扇風機の外枠部分が小刻み揺れており、回転数が不安定なのか、羽の形状がいびつなのか、どちらかの要因を抱えている。

 事故の位置から10メートル離れたテーブルで食事をしていた、2人のタイ人女性は「パーンと音がして、火柱が上がったのを見て、思わず口を開けてしまいました。このレストランは、週末は予約を入れないと食事が出来ない人気店で、波の音を聞きながら、シラチャー方面の夜景を見て新鮮なシーフドが食べられます。中国人観光客も多いので、中国のSNSにMUM AROI(ムン・アロイ)の悪評が出ないことを祈ります」と話した。

 タイの電力配電状況は、都市部でもお粗末な、たこ足配線的な個別ケーブルが多い。電柱の上のトランスが爆発炎上する事故も時々発生している。急速に都市化が進む中で公共インフラの質が配慮されていないのが実情だ。

【編集 : FX】

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