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【タイ】民主主義を破壊する者たち? 不敬罪で三人を逮捕

Global News Asia / 2015年10月23日 9時0分

8月のBike for Momの閉幕式に参加した際のプラユット首相

 2015年10月23日、タイ国家警察は、有名占い師と警察官など三名を不敬容疑で逮捕した。この様子はタイメディアで大々的に報じられている。

 逮捕された有名占い師は、モーヨンの名で知られ、8月に行われた皇太子主宰の自転車イベントなどにも関係し、皇太子の個人アドバイザーだったといわれている。警察は逮捕理由として、国王陛下に言及することで利益を得たことが、不敬行為に該当。三名とも容疑を認めているという。

 逮捕に先立って、プラユット首相は「無制限の民主主義を破壊しようとする者たちが、不敬行為を行っている」とし、警察官ら複数人の逮捕状を取ったことを明らかにしていた。

また首相は同時に「君主が彼らに何か悪い事をしたというのか。理解に苦しむ。彼らは、無制限の民主主義を手にしようとして、タイの歴史と美点を破壊する」とも述べていた。

 現在の軍政下では、こうした不敬罪を適応した逮捕や、思想矯正としてジャーナリストや大学教授などの身柄が拘束され、軍施設内で同じ行動を繰り返さない事を誓約させられるなど、反体制あるいは治安を脅かす存在の取締りに躍起になっている。

 また、先日シングルゲイトウェイ化を断念したネット監視についても、監視の手が緩められたわけではなく、新たな方策に移行しただけだと言われている。

 これまで、日本人が不敬罪で逮捕処罰された事例は、ほとんど聞かれていないが、タイに在住する日本人も、今後はより注意が必要かも知れない。
【翻訳/編集 : KK】

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