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【タイ】覚せい剤おとり捜査で邦人逮捕

Global News Asia / 2015年10月24日 20時0分

トンロー署が発行したイメージアップのパンフレットには日本語表記もある。(参考画像。事件とは無関係)

 2015年10月24日、タイ警察は、覚せい剤約2.3キログラムを販売目的で所持していたとして日本人を逮捕した。また、釈放取引のために現金を持参した関係者3人も合わせて逮捕したと、タイメディアが一斉に報じた。

 覚せい剤所持で逮捕されたのは、茨城県出身の板倉大容疑者(34才)で、タイ警察のおとり捜査官が容疑者と接触。23日待ち合わせた飲食店に現れたところを逮捕した。

 また、板倉容疑者は取調中に300万バーツ(約1000万円)の賄賂で釈放を持ちかけた。現金を持って警察に現れたヨネダ・ツネオ49歳、マツモト・リョウヘイ52歳、アカギ・ツトム50歳ら3人の日本人男性も逮捕した。いずれも容疑を否認しているという。

 タイの警察が評判悪い理由に、賄賂の授受が横行しているという事がある。中には、検問中に警察官自らが、覚せい剤を忍ばせてあたかも所持していたかのようにでっち上げる例もある。

 また、今回の容疑者が取ったように多額の賄賂で事件のもみ消しが行われる事も例外ではない。特に富俗層が被疑者になった場合は、例え明らかに過失が認められても、無罪になるケースが後を絶たない。

 警察による夜間の検問や路上での職務質問などが強化されているが、軍政下で旧来のみかじめ料的な収入が減っているために小遣いを稼いでいるというのが一般的な見方だ。

 今回も警察によるねつ造疑惑はないわけではないが、おとり捜査という時間も手間もかかる手段で逮捕されていることから、容疑者が以前から何らかの形で、覚せい剤の販売に関係していたと思われている。

 タイでの麻薬関連の犯罪は殺人よりも重罪とされ、特に販売目的所持で起訴された場合、死刑、終身刑、50年の懲役刑等が科される。
【翻訳/編集 : KK】

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