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【タイ】中華街なのに日本の甘栗が売られていた!? 

Global News Asia / 2015年10月28日 11時0分

あまり温度を上げすぎないように気をつけながら、人力で甘栗を作っていく。見た目としてはまさに屋台の雰囲気がある。(高田胤臣 撮影)

 2015年10月28日、バンコクだけでなく、タイ最大の中華街ヤワラー。第2次世界大戦後くらいまでは中国から移民がたくさん流入し、1800年代にはこのヤワラーに中華街が形成された。そして、政府の同化政策などにより、移民たちは次々にタイ国籍を取得。子孫はタイの学校に通い、アイデンティティーが中国にない華人が育った。そのため、マレーシアや近隣諸国の華人とは違う生活様式となり、中華街も自ずと独自の雰囲気を醸すようになっている。そのため、中国からの観光客が非常に多い場所でもある。

 この地域は飲食店が多く、特に中心となるヤワラー通りには無数の屋台が並ぶ。土産物や果物を売る屋台からタイ料理、フカヒレ、燕の巣などの屋台と様々だ。

 そんな中で多いのが甘栗の屋台だ。斜めにした鉄板に小粒の石を入れ、男性従業員が汗をかきながら手でかき混ぜる姿が見られる。天津甘栗とも呼ばれるくらいなので中華街にあっても不思議ではないが、看板には「日本」の文字も見られる。

「甘栗と言えば日本が有名でしょう?」

 と店員は悪びれることもなく言ってのける。甘栗は中国産の栗でないとうまくできないという話はよく聞くが、日本産の和栗を使っているということなのだろうか。

「この栗? 中国からの輸入だよ」

 この店には中国語の看板はなく、あくまでタイ人向けに売っている。そのため、中国産と書くよりも日本とした方がいいのだそうだ。

 タイ人も中国製の食品があまりよくないことを知っているため、その苦肉の策なのだろう。しかし、日本でこれをやったら産地偽装などで大問題になるのだが…。

 肝心の味はぱさついてはいるが甘栗そのもので、だいたい100gで140バーツ(約480円)だった。

【執筆 : 高田胤臣】

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