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【カンボジア】第三次プノンペン市洪水防御・排水改善計画ーJICAカンボジア事務所

Global News Asia / 2015年11月3日 12時59分

写真 JICAカンボジア事務所 提供。

 2015年11月5日、プノンペン都カンボジア・ベトナム友好公園で、無償資金協力事業「第三次プノンペン市洪水防御・排水改善計画」(供与限度額:37億円)の全排水管敷設工事を終えた完成式が行われる。

 式典には、フン・セン首相、ブン・ラニー首相夫人、パ・ソチェットボン知事他関係閣僚、そして、駐カンボジア隈丸優次日本国大使、安達一JICAカンボジア事務所長。住民・約4,000が出席する予定だ。

 プノンペン都は、カンボジアの行政と商工業の中心地で、メコン川を右岸に抱えた低地に都市域を拡大させてきました。このため、同都内では基本的に平坦な地形が多く、排水しづらい特性がある。

 フランス植民地時代の1960年代から整備されてきた既存の排水路・排水管は、1970年代から約20年間続いた内戦の期間中に維持管理がなされず放置されてきた。またプノンペン都が使用している清掃機材は老朽化による機能喪失・低下がみられる上、故障も多く、ゴミや汚泥の堆積による排水管路の閉塞が進行して排水機能が低下していた。

 このため、年間の降雨量の90%が集中する5月~10月の雨季には、家屋の床下・上浸水、生鮮市場の浸水、交通遮断等に伴う経済被害や、汚水の逆流による悪臭の発生等衛生面の被害が発生。

 このような状況に対し日本は、1998年の開発調査から15年以上、プノンペン都の洪水防御・排水改善の事業を実施。南東部のトラベック地区における約20キロメートルの排水管敷設工事の他、排水管網の維持管理用の機材の調達ならびに排水管網の清掃・維持管理計画の立案と実施に対して支援を行っており、これらの活動を通じて対象地域の浸水被害状況は大きく改善される見込み。

【編集 : 朝日音然】

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