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【南シナ海】遅すぎた米イージス艦の中国人工島12カイリ内航行―中国がミサイルシステム配備の恐れ!

Global News Asia / 2015年11月5日 7時58分

日本の援助で建設された、ベトナムハノイ空港

 2015年11月5日、マレーシアで行われたASEAN拡大国防相会議で、当初予定されていた共同宣言(中国の南シナ海での行動を抑制させる)が出せなかったことに、フィリピンやベトナムは落胆している。

 2カ国のメディアによると「ミャンマー、ラオス、カンボジア3カ国は、経済的に中国に依存する部分が大きく、中国を擁護する立場をとるしかなかった。ASEANが一つになって大国と交渉することは現実的にハードルが高すぎて難しい。中国けん制のため、米イージス艦が中国の造成した人工島の12カイリ内を航行したタイミングが遅かったため、すでに岩礁に造成した人工島は完成しつつある。国防省会議で、ASEANがバラバラであり共同宣言を出すこともできないことを中国に認識されてしまった。今回のアメリカの行動で、中国が主張する「中国領土・南沙諸島」をアメリカ軍から守るためという理由で、7カ所の人工島にミサイル設備を設置する口実を中国に与えてしまったのではないかと懸念する声も出ている。中国が人工島の造成を始めた初期の段階で、米イージス艦がパトロールに来てくれていたらと、悔やまれる。中国人民解放軍は、莫大な資金を投じ海軍力を増強しており、南シナ海を中国に占拠されるのを防ぐ有効な手段が見つからない」と伝えている。

 18日からマニラで開催されるAPCE首脳会議で、中国の南シナ海での行動について何らかの歯止めをかけることを、期待している。
【編集 : FX】

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