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【タイ】日本人街化するシーラチャへタイ企業も熱い視線

Global News Asia / 2015年12月4日 9時0分

シーラチャ在住の日本人で賑わうイオンショッピングセンターと背後に建設が続くコンドミニアム。(写真:RD 撮影)

 2015年12月4日、タイ在住の約5万人の内20%にあたる1万人が居住し、タイで2校目の日本人学校もある、タイ東部チョンブリー県シーラチャ。近郊には日系のイオンや、タイ資本 のJ-Parkなどの大型ショッピングセンターもあり、周辺ではまるで日本人街といった様相で、当然不動産需要も多い。これまで日系がほとんどだったシーラチャにタイローカル企業も熱い視線を送っている。

 タイ東部の世界的な有名リゾート、パタヤにもほど近いシーラチャに日本人が多いのは、チョンブリー県やチャチュンサオ、ラヨーンに多数の工業団地があり、日系工場が多くあるためだ。これほどに多くの日本人が住んでいると、住居環境もさぞ充実している事だろうと思えば、良質な物件は意外に少ない。その為、現地の日系仲介業者は、タイローカルの業者から物件を紹介してもらっている場合も少なくないという。

 高まる需要に、これまで日系業者に物件の紹介と、タイ人顧客への売切り仲介をして来たタイ人女性が社主を勤めるサイアムプロップ社が、日本人向けの「ワンストップ」仲介サービスを始めた。これはシーラチャやパタヤのコンドミニアムオーナーからの仲介委託から顧客への紹介だけでなく、入居後に発生するオーナーと顧客、またはコンドミニアムとの問題についても、しっかりとフォローしようというもの。

 しかし、タイローカルというとアフターサービスや管理面、何よりも言葉の不安を訴える人が多い。今回、サイアムプロップ社は、その不安を解消すべく、タイの不動産業での経験も長い日本人担当を配して、万全の体制を整えた。同社がイオンショッピングセンター内に開設した店舗には、毎日引きも切らずに日本人客が訪れており、タイローカルならではの、もう一つの強みである未公開物件の情報などにも注目が集まっている。

 シーラチャ周辺でもコンドミニアムの建設ラッシュは続いているが、需要もますます高まっている。タイローカル企業にとって、日本人のサービスへの厳しい要求をどう理解し対応するか。これまでも、これからも日本人マーケットの主題である。

【取材 : RD】

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