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【タイ】タイは11月12月は学校行事のシーズン

Global News Asia / 2015年12月26日 11時0分

タイの私立幼稚園の学芸発表会。タイの私立校はキリスト教系の学校が多く、特にクリスマス行事は積極的に行っている。ただ、タイ人のキリスト教信者は少ないので、大半の生徒は仏教徒である。(高田胤臣 撮影)

 2015年12月26日、11月から12月にかけては学校行事のシーズンになる。例年11月から乾季に入り、雨が降らないことと涼しくなって過ごしやすくなるので、行事を実行しやすい。タイの降雨はゲリラ豪雨が多いため、降り出すと屋外の作業などはすべて停止することが多い。2015年も11月に入ると同時に気候は乾季のものに変わったので、多くの学校が学校行事を行っている。

 タイの学校は日本と違い、行事計画は直前まで発表されないところが多い。例えば、年度の終業日は必ず3月ではあるが、それが上旬なのか下旬になってしまうかは最悪3月の頭まで父兄に通知されない。授業の進行具合などが都度会議で確認され、その後の発表になるためである。

 そのため、この時期に行われることが多い運動会や学芸発表会もまた2週間程度前まで開催日がわからない状況になる。ただ、終業日と違いこれらの行事の場合は父兄が衣装などを用意する時間猶予が必要なため、遅くとも2週間から10日前には通知される。

 タイの学校行事はあまり統制が取れているものではない。特に私立校になると父兄はあくまでも「顧客」であるため、学校側があまり強い態度に出ない傾向にある。そのため、運動会などはグラウンドに父兄がなだれ込んで我が子の姿をカメラで納めようと必死になる。日本では考えられないが、タイでは運動会の団体得点の審査に「親の態度」という項目が盛り込まれている学校もある。

 その代わり、父兄は学校行事をお祭りごとのように楽しんでもいる。裕福な父兄は飲食物を大量に寄付し、また、屋台なども父兄が呼んで無料で振る舞うという様子も見られる。家族親戚一同で学校に遊びに来るため、競技を見物する父兄より、周囲で祭りを楽しんでいる人の方が多い。

 小学校高学年以上になると同級生同士の結束も固くなり、運動会や学芸会をやり通す姿勢があるが、それ以外の参加者はただ祭りを楽しみに来たという、実にタイらしい様子が見られる。

【執筆 : 高田胤臣】

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