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【タイ】郊外で大型化するショッピングセンター

Global News Asia / 2015年12月31日 9時0分

「メガバンナー」は飛行機の窓からも容易に発見できるほど巨大な商業施設だ。(高田胤臣 撮影)

 2015年12月31日、観光大国であるタイはショッピングセンターも充実しており、多くの観光客が買いものを楽しんでいる。日本と比べ、元々商業施設は大きなサイズであることがタイやバンコクの特徴であるが、近年はタイ人が裕福になってきたことを受け、ターゲットをタイ人にシフトしているからか、バンコクから郊外に向けて出店するショッピングセンターが増え、かつ大型化している。元々営業していた商業施設も改装が進んでおり、タイの好景気に合わせて次々にリニューアルしている。

 例えば、バンコクの北の端にある「ファッションアイランド」は近隣に「サファリワールド」などのエンターテインメント施設があることや、高速道路などの出入り口も近いので、郊外ではありながら好立地に建っている商業施設だ。最近になってだいぶきれいになった施設内は広大で、タイ人の場合はIDカードに記載される国民番号などを利用した無料Wi-Fiもある。

 また、近年新しくできあがった商業施設で最も有名な「メガバンナー」。タイの玄関口であるスワナプーム国際空港に近く、北欧の家具メーカー「IKEA」もタイで唯一入居する施設になる。スーパーマーケットの「ビッグC」、デパートの「ロビンソン」、日曜大工センター「ホームプロ」など、ほかでは単独で展開しているようなブランドが入居し、空港に離発着する飛行機の窓からもすぐにみつけられるほど建物は巨大だ。立地的には不便だが、景気のよさから自家用車を持つ人も増えていることでそれはカバーされている。また、無料シャトルバスがBTSバンナー駅からも出ている。

 2015年12月にはバンコクの北端の辺りにタイ最大手のデパートグループであるセントラルが「セントラル・フェスティバル・イーストヴィル」をオープンさせた。コンセプトが脱バンコクとなっており、今後、巨大商業施設は郊外でどんどん発展していきそうである。 
 

【執筆 : 高田胤臣】

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