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【タイ】年末の旅行で気をつけたい、タイのATMの問題点

Global News Asia / 2015年12月29日 17時0分

タイのATMが便利なところは、どんなに辺鄙な片田舎でも、24時間いつでも利用できるところだ。しかし、トラブルに巻き込まれると責任は誰も取ってくれない。(高田胤臣 撮影)

 2015年12月29日、いよいよ年末となり年越しをタイで過ごそうと考えている日本人も多いかと思う。タイ滞在においては、費用を日本から現金やトラベラーズチェックで持ち込む方もいるかと思う。また、支払いはクレジットカードでということもあるでしょう。

 しかし、クレジットカードもしくは日本のキャッシュカードを使ってタイのATMで現金を引き出すときに気をつけたいことがある。それは、ATMに現金がない場合とカードが吸い込まれてしまった場合だ。

 現金がない場合はほとんどのケースで画面にその趣旨が表示されて利用できなくなっているが、稀にエラーが発生し、現金がなくても使える状態になっていることがある。このとき、現金が出てこないにも関わらず、支払いが完了したことにされることがある。このケースでは月末の集計時に誤差が判明するので、その後、通帳などを持って交渉しないと支払われない。となると外国人旅行者には取り返すことが難しくなる。

 それから、抜き取り忘れならともかく、ときにエラーによってクレジットカードやキャッシュカードがATMに吸い込まれてしまうこともある。この場合は、翌営業日以降に保全担当者が見回りに来たときに回収されるので、その場でそのカードを取り戻すのはほぼ不可能となる。その日の夜や翌日に帰国する場合はもうお手上げだ。

 これらのトラブルを避けるには、デパートのなどの商業施設内で営業中の銀行に隣接したATMを使うのが望ましい。多くの場合、その場でそれらの問題が解決できる。タイも銀行は独立店舗で営業している場合は平日の15時くらいまでしかやっていないが、商業施設内なら土日祝日も営業し、大体21時くらい、早くても20時までは営業している。

 タイの場合、キャッシュカードやクレジットカードの扱いは名義人の責任とされ、不正使用されても銀行側はその分を名義人に請求する。日本で発行されたカードの場合は保証内容が異なるだろうが、ATMやスキミングなどで被害に遭わないように、自分で注意して行動しなければならない。
【執筆 : 高田胤臣】

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