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【タイ】バンコク発祥の、イスラム系のヤキトリ

Global News Asia / 2015年1月2日 9時0分

タイ料理だけでなく、イスラム料理としてもカウントできるガイヤーン・ジラパン。(高田胤臣 撮影)

 2016年1月2日、タイ料理のヤキトリといえばガイヤーンで辛くなく、またクセのない味つけで日本人にも人気が高い。地方や地域によって味つけやタレが違っていて、名店を探すのもまた楽しみのひとつにもなる。

 そんなガイヤーンの中で、バンコク発祥でありながらムスリム料理のひとつにもなっているガイヤーンを紹介しよう。タイは仏教徒だけでなく、イスラム教徒も多い。タイ南部の住民は大半がイスラム教徒で、その関係もあってテロが多発し、日本外務省はタイ深南部と呼ばれる3県には渡航中止勧告を出している。しかし、バンコクにいるイスラム教徒は中国やミャンマーを経由してタイにやって来た移民が多く、南部のマレー系のイスラム住民とは背景が違う。そのためバンコクでは南部で発生しているようなテロが起こらない。

 そんなバンコクのイスラム教徒は、その多くがセンセーブ運河周辺でコミュニティーを形成しており、バンコク都プラカノン区の一部にもイスラム教を信仰するタイ人が暮らしている。そんな地区で有名になったのが「ガイヤーン・ジラパン」だ。各種スパイスを焼きながら塗っていくので、仕上がりはやや黄色く、ほかでは見ないガイヤーンとなる。味はやや甘めで、やわらかい。

 バンコクだけでもガイヤーンの店は星の数ほどあり、隠れた名店も無数にある。タイ料理に飽きたら、こういったシンプルな料理を追求してもおもしろいかもしれない。

【執筆 : 高田胤臣】

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