【タイ】コラートに突如現れた名物料理、カノムジーンと鶏手羽揚げ

なぜかコラートのご当地グルメとして赤丸急上昇中なのが鶏手羽からあげ。実際に食べてみるとバンコクで食べるものよりも大きくておいしい。(高田胤臣 撮影)

　2016年1月7日、世界中どの国でもその土地ならでは名物料理がある。郷土料理と呼ぶと昔からの伝統的なものになるが、最近はご当地グルメなどと呼んで、昔からというより近年ぽつりと現れたり、人気店の料理を模倣した店が密集するなどで名物になっているかと思う。

　タイにもそういったものがあって、例えば、タイ東北地方の玄関口であるナコンラチャシマー県(コラート)では、カノムジーンと鶏手羽のからあげが人気になっている。カノムジーンは米粉で作った麺のことで、日本のそうめんのような太さになっている。生麺なので長距離輸送はできず、生産された地域で食されるが、タイ全土で作っているので珍しい料理ではない。鶏手羽は恐らくコラート県内に養鶏所が多くあり、そこから出荷されているのかと思う。

　コラートで流行っているこの料理は新バスターミナルの近くの寺の周辺に店が多い。カノムジーンをよくあるグリーンカレーに似たスープに入れて食べるのだが、これ自体はそれほど特別なものだとは思えない。しかし鶏手羽のからあげはバンコクのタイ料理店で食べるものよりも2倍から3倍くらいの大きさで、食べ応えがあった。

　こういったご当地グルメはタイでも各地で起こり始めているので、地方旅行の際には現地人に訊いてみるといいかもしれない。
【執筆 : 高田胤臣】