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【タイ】バンコク都心でNGOフェスティバル開催

Global News Asia / 2016年1月17日 11時0分

セントラルワールド前広場の会場にはテレビ取材も行われていた。(そむちゃい吉田 撮影)

 2016年1月17日、バンコク都心のラチャプラソン地区で、タイ国内で活動するNGO団体を集めたNGOフェスティバルが14日から17日の4日間に渡って開催された。




 イベントは、今年で三回目の開催で、「ラチャプラソン・シェアリング・ストリート」と題して、昨年8月に爆破事件があったエラワン廟周辺のラチャプラソン地区にある複数の商業施設に分かれて開催された。

 

教育関係、環境問題、健康促進関係など様々なNGOが約200団体ほど参加。各会場とも多くの人々が訪れ、特にセントラルワールド前の会場には、たまたま通りかかった観光客が各ブースを熱心に見入っている姿も多かった。

 

タイ東北部とマレーシア国境深南部で活動する日系の教育支援NGO財団法人EDFのブースでも、訪れた人へ活動内容をレクチャーしていた。

担当のアヌチャート・コンマーさんは、
「タイはもう発展したから援助はいらないでしょ。という人が増えています。でも、田舎にはまだまだ学校に通えない子供たちが多くいます。バンコクと地方の差をどうわかってもらうか。その為にも今回は意義のあるイベントだと思います。」
と語ってくれた。

 

日本からみるとタイは先進国の一歩手前まで発展しているように見える。実際に人々の生活水準は上がっている。そして、より困っている人を助けたいという活動も増えている。それでもバンコクのタイ人の中には、地方の現実を知られていない所も多い。


仏教徒であれ、イスラム教徒、キリスト教徒であれ、タイの人々は人助けとなる募金や慈善活動には常に強い関心を持っており積極的に関わっている人も多い。



 道端の物乞いへ小銭を渡す事から、自身で募金を集めて出身地の寺院へ寄付したりとその範囲も幅広い。

かつて東日本大震災の直後にスラム街で行われた募金には約40万バーツ(約110万円)が集まり、中には一日の収入全てを寄付した人もいたほどに、自らも貧しい環境にあっても、より大変な人を助けたいという気持ちが強いのも、タイの人が持つ美徳だ。

【取材/撮影 : そむちゃい吉田】

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