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【タイ】観光で気をつけたい、タイでやったら怒られること

Global News Asia / 2016年1月30日 11時0分

タイで絶対的に気をつけるべき行為は王室と仏教を穢すような発言や行為である。(高田胤臣:撮影)

 2016年1月30日、現在タイは観光シーズン真っ盛りで、日本からも2月3月は観光客がどっと押し寄せてくる。タイ人の観光関係者も日本人の訪タイに期待して待っている。

 タイへの渡航者は日本人が約130万人台、2015年は全体で3000万人を突破して過去最高レベルとなるほどの人気だった。その中で多いのは中国人だが、マナーが悪く、最大の客でありながら疎まれる存在でもある。

 日本人旅行者はマナーがいいと評判だが、日本では常識なので当たり前にやってしまうことが、実は海外では非常識だということはよくある。ここではタイでやってしまいがちな、タイのタブーを紹介したい。

 まず、タイにも麺料理は多いが、麺をすするときに音を立ててはいけない。怒られることはないが、タイ人は下品であると感じる。同時に器を持ち上げてスープを飲むのもいけない。これは麺類に限らず、トムヤムクンなどでもそうなので気をつけたい。中華系タイ人のごく一部に茶碗などを持って食べる人もいるが、タイでは一般的には器や皿に顔を近づけるのは「犬食い」となるので注意しよう。

 それから、若い人だと仲間内で盛り上がってついつい大声を出してしまいがちだが、タイ人は静かに過ごすことを大切にするので大きな声で喋ったり、人前で怒鳴ったりすることをよしとしない。中国人が嫌われる原因はここにある。

 タイ人は特に仏教関連のNGに関しては非常に厳しい。女性が僧侶に触ることは絶対的に許されていない。ケースによっては外国人女性だからと許してくれる人もいるが、タイには仏教関連を専門に取り締まる警察部門まであるので、女性側が配慮しなければならない。

 それから、王室関係の発言もタイ国内では気をつけなければならない。現国王のプミポンアドゥンヤデート国王陛下は国民から絶大的な人気を誇っている。タイには王室不敬罪があり、国王陛下を始め王室関係を悪く言うことは禁じられている。特に政情不安のタイではこの罪状に関して摘発が急増しており、外国人でも逮捕状が出るケースもあった。

 逆に日本のガイドブックなどには禁じられているものが、実が意外と問題がないという場合もある。代表的なところだと、子どもの頭を撫でるという行為。タイでは頭に精霊が宿っていると信じられていて頭を撫でるのはNGとされていたが、最近の若い世代はそれを気にしない。実際に田舎などでも親族総出で子どもの頭を撫でいるシーンもよく見られる。タイ人は子ども好きで、小さい子がいると触らずにはいられないほど。なので、無闇に触ったり、乱暴に触ることはいけないが、普通に撫でてあげるくらいはまったく問題がない。

 こういった、ガイドブックには載っていない事実というのを知ることもまた旅行の楽しみなのかと思う。

【執筆 : 高田胤臣】

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