【ラオス】増え続けるビエンチャンの和食店
Global News Asia / 2016年2月2日 11時0分
2016年2月2日、ラオスの首都ビエンチャンも和食店が増えている。ラオスはタイのテレビ番組をそのまま放映しており、タイのブームがやや遅れてラオスに入ってくる。
2012年前後から徐々に多くなってきており、好景気によるラオス人富裕層の増加で、その人気に拍車がかかっている。
といっても、3600店はあるといわれるタイの飲食店の数と比べたら、ラオスのそれはまだまだ少ない。ビエンチャンにある和食店の数も20軒あるかないかという程度だ。これでブームとは言えないかもしれないが、在タイ邦人が6万4285人と比べ、ラオスの在住日本人は677人(共に外務省発表の平成26年10月1日時点の在留届提出者数)しかいない。その中では結構多くなってきている方ではないだろうか。
ビエンチャンで最初の日本料理店、今からおよそ15年前くらいだ。当時は首都でさえも信号がなく、そもそも車が少なくてビエンチャンは渋滞のないような街だった。その頃から今でもあまり変わっていないのが、食材の仕入れ環境だそうだ。ある日本人飲食店店主が語ったところによると、「経費のためにはできるだけ現地の食材を使わなければなりませんが、ビエンチャンでもいい食材はなかなか手に入りません。一般的な食材は隣のノンカイ(ビエンチャンに隣接するタイ国内の町)、和食用の食材はバンコクから仕入れています」
ラオスは海がない内陸国の上に日本からの直行便がない。現在でも食材がなかなか揃わないのはちょっとしたハンデになる。そのため、味に関しては日本やバンコクなどにはおよばない和食店も少なくない。
それでも客足がなくならないのは、ビエンチャンもほかの東南アジア諸国同様に好景気で、二束三文だった土地が日本円で数千万円以上の値がつくほどになり、土地成金が急増し、そんな彼らがタイのテレビ番組で放映される和食に飛びつき、それなりに高い料金でも苦もなく払っていくからである。
この現象は和食ブームが始まる以前のタイにも似ており、ビエンチャンの和食店はこれからレベルアップと淘汰が始まるのかもしれない。
【執筆 : 高田胤臣】
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