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中国人が浴びせた理不尽な罵声は屈辱、日本語学習を勧めるーフィリピン

Global News Asia / 2016年2月1日 15時11分

日本語の学習を始めた少女(2016年1月27日ビビラン島のミリンさん宅で撮影)

 2016年2月1日、南シナ海問題など、中国と政治的な緊張が高まっているフィリピン。ただ、国の重要な部分は中華系フィリピン人が担っており、貧富の差は拡大する一方だ。

 23歳のミリンさんは、17歳で故郷を離れ、マニラの中国人宅で3年間家政婦として働いていた。当時を振り返りミリンさんは涙ぐむ「女主人は厳しい人でした。スーパーでセリを購入した時の事です。セリの価格は12.75ペソ。13ペソ支払うと0.25ペソ(25センタボ)お釣りがあるのですが、このスーパーではセンタボを取り扱っていなかったんです。その事情を女主人に説明したのですが、理解してもらえず、30分間罵られました。時々、やつあたり的に『私が雇ってやっているのは、奉仕の心からだ』、『さぼるな! 』、『家事見習いとして、富裕層の生活を見れることに感謝しろ! 』、『貧困家庭で教育水準が低いから、こんなことも分からない! 』、『私が雇わなければ、お前なんか、どこからも仕事を与えてもらえない』などと、罵声を浴びせられることもありました。

 ミリンさんは、同じ家政婦の仕事でも、アメリカ人や日本人宅では、理不尽なことは、無かったと友人から聞き、すべての外国人が酷いわけではないと理解しながらも、中国と聞くと嫌悪感が強まります。従妹の14歳の少女2人には、将来に備えて日本語の勉強を強く勧めました」と話す。

 ミリンさんは、ウェイトレスとして働き蓄えた貯金で、小さな養豚ビジネスを子豚2匹からスタートした。3年後には30匹に増やす計画だ。

【編集 : 高橋大地】

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