【タイ】バックパッカーが注目する新旧が表裏一体のラチャダー通り
Global News Asia / 2016年2月14日 17時0分
2016年2月14日、バンコク都心ラチャダービセーク通りがこのところ注目を集めている。最先端のショッピンエリアと古き下町風情が表裏一体に同居する状態となり、そこに世界中からのバックパッカーたちが目をつけ始めたようで、その実態を見に行ってみた。
バンコク都心アソーク通りを北上すると、ラチャダーピセーク通りとなる。ラマ9世通りとの交差点には、両脇にセントラルラマ9とフォーチュンタワーがそびえる。さらに北上するとエスプラナードやビッグC、そして最近改修工事が終わって新規オープンしたばかりのラチャダーストリートと続く一大ショッピングエリアになっている。エスプラナードの裏手には、若者に人気のフリーマケット、鉄道市場(タラート・ロッファイ)が毎週木曜から日曜にかけて夕方からオープンする。
また、タイ証券取引所(SET)が今年1月から移転して来ており、さらに2020年には125階建てで、東南アジア最高層となるスーパータワーが建築中でビジネスゾーンとしても活況を増している。しかし、一歩路地へ踏み込めば、昔ながらの下町風情の中で飾らないタイ人の暮らしを垣間みる事が出来る。最先端と古き良き時代が表裏一体となった趣があるエリアになっている。
そんな変貌ぶりに、世界中からのバッグパッカーたちも魅力を感じたのか、周辺のゲストハウスが盛況だという。その中の一つにラチャダーソイ7、ナートーン通りでゲストハウスを経営する日本人とタイ人の夫妻がいる。
ゲストハウス「カミングバードホステル」のオーナーは、かつてバンコクで地元新聞と雑誌編集長を勤めた後、独立。ここにゲストハウスを開きちょうど2年になるという。その間、客として来ていた日本人がタイの居心地の良さにオーナーを頼って移住を決意してやって来たり、定期的にボランティアとして各国のバッグパッカーが住み着いては手伝っているという。
オーナー氏曰く、「ラチャダー界隈は、新しくきれいに開発されたところもありますが、一歩路地に入っていくと昔からの下町的な風情が多く残っているんです。そこでは、昔ながらのタイ人の生活が目の当たりに出来る。飾らない生のタイの人々の暮らしぶりを見られるというのが、一番の魅力ですね。」と語ってくれた。
ツアー客が利用するきれいなホテルも周辺には多いが、個人で旅行する際にはこうした下町というのはブラブラ歩きには最適だ。市場に並ぶ屋台で買い食いを楽しんだり、通じないながらもタイの人との生のコミュニケーションもできる。そこにカミングバードのオーナーのようなアドバイザーがいれば、バッグパッカーたちの口コミが広がるのも早い事もうなずけるというものだ。
【取材/執筆 : そむちゃい吉田】
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