【タイ】パイロットのストライキで欠航―運輸相が対応策を航空各社に要求

昨年末に新装になったばかりのドンムアン空港第2ターミナル出発ロビー(そむちゃい吉田 撮影)

　2016年2月16日、格安航空会社ノックエアーのパイロットが14日にストライキした影響で、国内線9便が欠航。約1500人の乗客に影響が出た。この事態を受けて、タイ運輸相が各航空会社に対して、対応策をまとめて提出するように要求している。
　
　バレンタインデーだった日曜日、国内外の乗客で混雑していたドンムアン空港は、ノックエアーが9便フライトキャンセルのためにカオスと化していた。乗客たちは、それぞれ他の会社の便へ振り替えたり、払い戻しなどで対応。最高責任者が自ら対応策を指示するという事態になった。

　こうした事態を受けて、タイ運輸省オームシン・チワプラック副大臣は緊急に航空各社の代表を招集。緊急に対応策をまとめて30日以内にレポートするように求めたもの。

　ノックエアーは先日、EASA(欧州航空安全局)の安全基準を満たすためにパイロットの安全基準を引き上げた。ところが一部のパイロットが失格となったために、組合が反発。ストライキが決行されたという。

　ノックエアーでは、乗客の安全を守り、さらなる安全運行のために妥協はできないことだとしながらも、乗客に多大な迷惑をかけた事を陳謝。再発防止に全力を尽くすと声明を発している。

　格安航空ノックエアーは、タイ語の鳥という意味のノックから命名。鳥のくちばしが描かれた機体がかわいいことと、LCCには珍しくスナック菓子の提供や15kgまでの持込み荷物の無料サービスが好評で人気の航空会社。

【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】