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中国受注・起工式から1カ月進展無し、インドネシア高速鉄道 建設開始の見通し立たず

Global News Asia / 2016年2月21日 19時47分

日本の新幹線を採用していればこんな状況にはならなかったとの声が日に日に強まる。(資料写真 日本の新幹線博多車両基地)

 2016年2月21日、インドネシアの高速鉄道の工事が未だに着工しない。先月21日にはジョコ大統領や中国の国務委員らが出席しての起工式が行われてから1カ月経ったが、建設許可の見通しすら見えていない。2019年開業予定で、昨年9月にインドネシア政府が中国に発注を決めたジャカルタ―バンドン間・約140Kmの高速鉄道が当初計画通りに開業する可能性はない。

 地元メディアによると、中国から提出されていない必要書類が多く、また一部提出された書類は、中国語だけの記載が多く、インドネシア語や英語ではないため、差し戻されたものもあった。

 中国の当初提案では、インドネシア政府に債務保証は求めず、インドネシア政府は、一切財政負担をしない実質0円でOKとの内容だったが、途中からインドネシア政府の保証を求めてきた。

 一方、インドネシア政府は、中国に対して、ルートには活断層が3つあるため、地震対策を求め、早期地震検知警報システムの導入も必須要件としている。

 建設許可に必要な、すべての申請書類の提出目途も経っておらず、用地の取得にも難航が予想されることから、高速鉄道計画は、悪夢で終わってしまうのではとの声も聞こえるが、中国側は順調に作業は進んでいると自信を見せている。
【編集 : Kyo】

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