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ラオスの不発弾問題に触れる、義手義足のワークショップ・センター

Global News Asia / 2016年3月14日 11時0分

不発弾について簡単に学べる「COPE」のビジターセンター。(高田胤臣:撮影)

 2016年3月14日、ビエンチャンに来たらぜひ立ち寄ってほしいのが、ラオス公共保健省の敷地内にある「COPE」だ。英国のNGOが設立した施設で、義手義足、車椅子の製作やリハビリを指導するセンターである。

 ラオス国内、特に北部の一部や南部全体にベトナム戦争時にアメリカ軍がホーチミンルートの破壊のためにクラスター爆弾などをおよそ200万トン投下している。爆弾は統計的に3割が不発になるとされ、今でも多くの不発弾がラオスには眠っていて、1国民当たりの被爆撃数というのが世界でもラオス人が最も高いとされている。近年はだいぶ少なくなったが、毎年農民や子どもなどの非戦闘員が犠牲になり、死亡したり、腕や足をなくしている。

 この「COPE」の施設内にはビジターセンターもあり、クラスター爆弾のオブジェなどが展示され、視聴覚室では爆弾排除の活動のドキュメンタリーなどが放映されるので、不発弾問題に触れることができる。

 ラオスでは日本の自衛隊OBらで結成されているNPO「日本地雷処理を支援する会(JMAS)」など多数の外国団体が不発弾処理の支援をしている。しかし、現在のペースでは完全に安全化されるまでに200年かかると試算されている。今年秋にアメリカのオバマ大統領が訪問予定で、その際に不発弾処理の支援を表明するとされており、その動向に期待が寄せられている。

【執筆 : 高田胤臣】

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