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「中国の夢」は、日本の新幹線? ーベトナムメディア

Global News Asia / 2016年3月15日 6時25分

北京青年報に掲載された全面広告から。

 2016年3月15日、ベトナムメディアは、中国の習近平国家主席が唱える中国夢(中国の夢)の全面新聞広告に、日本の新幹線のイラストが使用されたと伝えた。中国共産党北京市委員会が出したこの広告には、「中国の夢」として中国の国旗や上海の高層ビル群、北京オリンピックのメイン会場「鳥の巣」と共に、メインはJR東海道・山陽新幹線300系(現在は退役し運行していない)が描かれている。300系は中国には無い車両だ。クライアント(広告主)から、資料として渡された写真を元に描いたのか、デザイナーがWEBサイトから引用したのか、どうしてこの広告が新聞掲載に至ったのかについて、中国共産党北京市委員会は口を閉ざしている。

 中国のネットユーザーから、多くのコメントが寄せられているとその一部を紹介している。
「これは間違いではない。日本国を吸収して、新幹線を使うのは中国の正夢だ」
「つまり日本のようになることが中国の目標であり、夢だと分かりやすく説明するための広告だ」
「最新の新幹線ではなく、古い新幹線が夢、奥ゆかしく控えめで謙虚だ。礼節を重んじて良い広告だ」
「これこそ事実に基づき真実を認める潔い広告だ。高速鉄道はもともと日本のパクリだからな」
「夢とは、ものまねから始まる。間違っていない」
「これは間違えたのではなく、意図がある」
「中国の夢は、日本製品を使うことだから間違ってない正しい夢だ」
「その通りじゃないか。中国の高速鉄道技術は日本の技術を踏襲したパクリなんだから」 など。
 
 中国の広告PRに詳しい日本の関係者は「中国はアバウトで、細心の注意を払ってPR映像や、広告を作成する習慣がそれほどありません。例えば10年ぐらい前ですが、航空会社の機内上映用の安全に関する映像で、パナソニック製のパソコンが登場しました。パナソニックは、神戸の工場でパソコンを製造しており、中国製ではありません。パソコン製造には中国も力を入れていますから普通は、中国ブランドのパソコンを使用するべきだと思いますが、製作スタッフは、まったく気にしないのです。個人個人が与えられた最低限の仕事しかしない。余計なことをしない。その結果が、今回の広告掲載に至った原因かもしれません」と話している。
【編集 : kyo】

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