タイは現在、過去最大のバイクブーム到来中!?
Global News Asia / 2016年3月20日 9時0分
2016年3月20日、タイは景気がよく欧米化しているとはいえ、東南アジアらしさも残っている。そのひとつにあるのがバイクの交通量だ。タイは125ccもしくは150cc程度の軽量バイクが主流で、ホンダやヤマハなどの日本メーカーがタイ国内で長く生産を行っている。
近年は景気のよさもあってか、中型や大型バイクの人気に火が点いている。かつては中古車などを分解した状態で別々に輸入し、タイ国内で組み立てて販売している業者がよく見られた。タイは自動車に関する税金が計算上非常に高くなり、車種によっては日本の車両販売価格の3倍になる。そのため、分解して産業廃棄物や部品を取るためのものとして仕入れることで税金逃れをしていた。最近はそういった手口への対抗手段が税関などで講じられ難しくなっていることもあるし、景気のよさから正規で輸入した新車を好む傾向にもあり、そういった不正輸入は減っているという。
これまでタイのバイクはホンダのカブなどをベースにしたようなデザインばかりだったが、海外の新しいバイクが入るようになって、これまでになかったバイクブームが到来している。郊外ではバイカーたちのツーリングサークルなどを見かけるし、バンコクの商業施設では大型バイクの小さなモーターショーまで開催されている。
先月25日~今月6日までは、スワナプーム国際空港に近い商業施設、メガバンナーで「MEGA2016 SUPER BIKE」が開催されていた。タイのモーターショーはメーカーの技術紹介よりも即売会の側面が強い。このメガバンナーのミニ・モーターショーもまた販売店の即売も兼ねていた。例えば、タイにも製造工場があるドゥカティはMONSTER821が約48万バーツ(約160万円)。日本では同型車が約138万円。ホンダのNM4は52万9000バーツ(約176万円)。日本では約102万円なので、タイではバイクはまだまだ高い。
しかし、こういった即売会としてのモーターショーでは金利0%など特典を用意しているので、タイ人バイカーの中にはこういった機会にバイクを購入するケースも多い。販売側、ユーザー側双方に需要があることもあり、このように各地で年に何度も似たようなショーが開催されても集客力は衰えを知らないようである。
【執筆 : 高田胤臣】
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