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タイ独特? の駐車方法とは

Global News Asia / 2016年3月17日 11時0分

縦列駐車の心得はギアをNに、サイドブレーキは引かない。そうすれば塞がれた方も文句を言わずに車を押してくれる。(高田胤臣:撮影)

 2016年3月17日、タイは商業施設が多いが、施設の駐車場のほとんどは訪問者数に見合わない台数しか駐車することができない。週末や祝祭日は特に混雑することが多い。

 商業施設によっては満車かどうかの表示が駐車場入り口の電光掲示板に表示される場合もあるが、入り口を管理している担当者などはそれらを無視して次々と車を中へと案内してしまう。そのため、混雑する時間帯は停めるスペースがなく、場内を空きが見つかるまで徐行運転でぐるぐると回っていなければならなくなる。

 しかし、ほとんどの駐車場においては枠線で区切った駐車スペースのほかに、車が走行する通路に縦列駐車をさせてしまう。つまり、元々の駐車スペースを塞ぐ形で駐車してしまうのだ。

 多くの場合、正規の駐車スペースに先に停めている車の持ち主の方が先に帰ってくるわけだが、タイではそんな場合でもトラブルは起こらない。こういった商業スペースに限らず、タイでは縦列駐車の場合はギアをニュートラルに入れて、サイドブレーキは引かないのが常識だからだ。

 商業施設の駐車場はそれを見越してしっかりとフラットに造られている。前を塞がれていた運転手は縦列駐車した車を押してスペースをあけ、出ていく。女性でも片手で押せるほどに軽いので、誰も文句は言わない。

 しかし、間の抜けた運転手もいて、しっかりギアとサイドブレーキを引いて行ってしまう人もたまにおり、そういったケースでは場内放送で呼び出すのだが、気の荒い運転手だと暴力事件にも発展する。縦列駐車は停める側がとにかく注意をしなければならない。

【執筆 : 高田胤臣】

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