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【タイ】タクシー配車アプリが充実するバンコク

Global News Asia / 2016年3月22日 11時0分

乗車拒否をしないというオールタイタクシー。台数がまだまだ少ないため、タイのタクシー業界に大きな改善は見られていない。(高田胤臣:撮影)

 2016年3月22日、バンコクは交通渋滞がひどい街として世界的にも有名なほどである上に、タクシー運転手の質の悪さから嫌な思いをしたという観光客や在住者も少なくない。

 そんな不評もあり、タイ政府は以前からタクシーの苦情を受け付ける電話窓口を用意し、車検などで陸運局にやって来た運転手に対して罰金を科したりなどの対策を打っていたが、一向にそれらのトラブルが減ることがない。

 メーターを倒さずに法外な料金を言ってくるトラブルが多いこともあり、ストレスも大きい。できればタクシーを利用したくないが、どうしても乗らなくてはならないという場面も多々ある。そんな人のために、スマートフォンの利用率が上がったこともあってタクシーなどの配車アプリが続々と登場している。これらを利用することで不快な思いをせずにタクシーを利用できると評判は良好で、代表的なアプリに「GRAB TAXI」と「UBAR」がある。

 まず、「GRAB TAXI(グラブ・タクシー)」はマレーシア発のアプリで、東南アジアを中心に最も知名度があるものであると言っていい。実際のタクシーが配車されるが、このアプリを通せば明朗会計なので安心して利用できる。領収書もメールで送信されるので仕事でも使える。

 それから、今人気急上昇なのがアメリカから来た「UBAR(ウーバー)」だ。2013年にすでに日本上陸を果たしており、世界50カ国以上で利用されている。タイではタクシーではなく契約を済ませた一般車両が迎えに来るものになっており、基本的な料金のUBER Xと、高級セダンなどになるUBER BLACKがある。また、2016年からはバンコクの一部地域でバイクの配車も始められており、渋滞も関係なく移動が可能になった。

 公式なバイクタクシーは現在は行き先の料金目安が決められており、街中の待機所に料金表を貼り出すことが決められているが、タクシーは相変わらず横柄な運転手が多い。一応タイにも日本でいう二種免許がないとタクシーを運転できないが、特殊な試験があるわけではなく、誰でも簡単になれてしまう。そのため、道も知らないし、横暴な態度が自分たちの首を絞めることにまったく気がついていない者が多い。このままでは配車アプリに顧客を奪われるのは目に見えている状態だ。

【執筆 : 高田胤臣】

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