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タイ式の焼肉をデパートで楽しむ

Global News Asia / 2016年3月23日 11時0分

肉は鉄板の上で、野菜はふちで煮込むのがタイ式焼肉ムーガタの特徴。(高田胤臣:撮影)

 2016年3月23日、タイは常夏の国なので体力の消耗が激しく、食欲も減退して疲れやすくなる。日本人は旅行の日程を可能な限り詰め込む傾向にあるが、できれば多少余裕のあるスケジュールにするべきである。特に4月と5月は年間を通して最も気温が高い季節で、上からの陽射しと地面からの照り返しで体感温度もかなり高くなる。なにもしなくても体力を消耗してしまうほどなので、食事でスタミナをつけたいところだ。

 バンコクであれば日系の焼肉店も多く、手軽に力のつく食事ができる。しかし、せっかくタイに来たのであればタイ式の焼肉「ムーガタ」を試してもらいたい。

 ムーガタは元々はヌアヤーンガウリー(韓国式焼肉)と呼ばれていた料理で、日本のジンギスカン鍋のような鉄板で肉を焼く。特徴はふちにスープを張って野菜は焼かずに煮込んで食べる点だ。

 ムーガタはバンコクだと食べ放題であることが多く、オープンエアで中央にある食材の棚から各自が食べる分だけ肉や野菜を取ってくる。タイ人にはとても人気のある形態だが、日本人には衛生面で敬遠する人も少なくない。

 そんなムーガタは商業施設に入っている「BAR・B・Q PLAZA」であれば清潔で、初めての人でも利用しやすい。「BAR・B・Q PLAZA」は1987年に創業したムーガタのチェーン店で、現在タイ国内に102店舗ある(ホームページ調べ)。タイ以外ではマレーシアにも出店していて人気がある。

 タイ料理は基本的にはどのレストランも似たようなメニューを出している。屋台でも高級店でも食べるメニューに大差はない。ムーガタも同様で、大衆的なものは屋外のブッフェ形式で、やや高くなってもエアコンつきできれいな店がよければ商業施設の「BAR・B・Q PLAZA」へと、客の懐具合に合わせて棲み分けができている。
【執筆 : 高田胤臣】

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