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【タイ】「世界で貢献するJICAシニア海外ボランティア」10・日本食の材料入手はバンコクだけ?

Global News Asia / 2016年3月25日 12時0分

スーパーの様子。

 2016年3月25日、シリーズ「世界で貢献するJICAシニア海外ボランティア」を定期的にお届けする。JICAシニア海外ボランティアとして、コラートで障がい児・障がい者の指導にあたられている大塚千枝子さんに「日本食の材料入手はバンコクだけ?」について執筆してもらった。

 タイに長期で滞在すると、日本人特にシニアは毎日3食タイ料理が続くと辛くなってきます。私だけかもしれませんが、日本食を食べずにいると夢にまで日本食が出てくるなどの禁断症状が出てきます。

 日本食レストランは地方にもいろいろあります。ここナコーンラチャシーマ(コラート)にも数店の日本食レストランがあります。しかし、タイ料理を食べるよりは価格が少し高めなので、毎日食べるにはお財布の中身が心配になります。

 では、自分で作って食べるのが一番と張り切っても、バンコク以外の地方では台所付きの家を探すのが至難の業です。地方には不動産屋さんもなく、一人で1軒ずつ台所付きの部屋を探し歩かなければなりません。私はラッキーなことに大学構内に台所付きの職員住宅があり、そこに入居できました。

 さて、何とか台所は確保できましたが、日本食は台所があるだけでは食べられません。食材探しをしなければなりませんが、バンコクでは、日系のスーパーに行くと日本食の材料に事欠くことはありませんし、それ以外の大型スーパーや百貨店の食品売り場でも容易に手に入れることができます。しかし、タイの地方では、バンコクのような訳にはいきません。日本食の材料を手に入れるのはとても難しいのです。田舎に行くほどその傾向は大きいように思います。

 私の住んでいるコラートは、大型ショッピングモールや大型スーパーマーケットがあり、そこには日本食材の売り場が設定されています。日本で食べ慣れていた物を作るには困ることはありません。売り場には、カレールー、キューピーマヨネーズ日本バージョン(タイのマヨネーズは甘いです)、ポン酢、ソース、醤油、味噌、パスタソース、丼物、シチュー、麻婆豆腐、納豆、ラーメン、そば、うどん、冷や麦、鮨酢、お好み焼き、たこ焼き、てんぷら粉、各種缶詰、うどん、そば、ラーメン・・・・・等々、書いているだけでもよだれが出てきそうです。日本食材が並んでいるのを見て、私がどんなに嬉しかったか文面から伝わりましたでしょうか?

 現在は、朝夕食は自分で作り、昼食のみタイ料理を堪能しています。食は活動する上での原動力ですから、食が充実しているということは生活も充実してきますし、ボランティア活動もより積極的になれます。どんな田舎に行っても手軽に日本食材が手に入ると、タイはますます日本人には住みやすいところになると思います。しかし、せっかく美味しいタイ料理の本場に来ているのですから、タイ料理を楽しむことも忘れてはいけません。コラートには、イサーン料理といって辛いけどとても美味しい料理がいろいろあります。これを味合わずしてタイ料理を語れません。

 コラートにいて美味しいタイ料理と美味しい日本料理を楽しめるとは、何と贅沢なことか!! 
【執筆/撮影 : JICAシニア海外ボランティア大塚千枝子 】

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