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【ベトナム】東南アジア1のビール大国ベトナム 消費・生産の拡大にともない社会問題も増加傾向に 

Global News Asia / 2016年3月29日 17時0分

拡大を続けるベトナムビール市場(撮影:我妻伊都)

 2016年3月29日、キリン株式会社が昨年末に発表した「2014年 世界主要国のビール消費量」によると、ベトナムのビール消費量は、36億4000リットルで世界11位。アジアでは、中国(1位)、日本(7位)に次ぐ3位。東南アジアでは1位となった。アルコール販売規制強化等の影響でビール消費量が減少するタイは、17億9400リットルで、22位となっている。

 ベトナムはビール消費量の拡大にともない生産量も増加しており、「ベトナム・ビール・酒類・清涼飲料協会」の報告では、2015年のベトナムのビール生産量は、2011年に比べて40.7パーセント増加の34億リットルに達し、2020年までに40億から42億5000万リットルに達すると予測している。また、同協会によると、現在、ベトナム国内では129のビール工場が稼働している。

 ベトナムのビール市場はベトナム企業3社が約8割のシェアを持っており、その中でも全体の半分近くを占めるのが、「サイゴンビール」や「333」などをブランドを販売する「サイゴンビール・アルコール飲料総公社(SABECO)」だ。
  
 現在、ベトナムではアルコール販売規制がなく、コンビニエンスストア等で24時間いつでもビールを買うことができる。しかし、ベトナム予防医学局は、アルコール消費量の増加にともないアルコール摂取の低年齢化や交通死亡事故の5分の1、家庭内暴力全体の33.7パーセントがアルコール摂取が原因となっていると発表するなど社会問題も増えている。

【執筆 : 我妻伊都】

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