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【タイ】規制がないのか子どもの遊戯施設が自由

Global News Asia / 2016年4月1日 17時0分

バンナーのデパートの飲食店フロアに登場した乗り物コーナー。外側が違うだけで、中身の仕様は全て同じものだ。速度は大人の歩くスピードよりもやや遅い程度だった。(撮影:高田胤臣)

 2016年4月1日、タイ人は全般的に子どもが好きで、よその子どもであってもよく面倒を見る。バンコクでも飲食店に行けば、従業員が本来の仕事をおろそかにしてでも子どもにかまう姿も見かけるほどで、子連れでの外食や旅行が楽になるのは親としてはありがたいという日本人在住者の声もよく聞かれる。

 そんなタイでは商業施設に子ども向け遊戯施設が必ず設置されているが、規制がないのか、設備の造りが大胆で自由な雰囲気がある。滑り台などが付いたアスレチックのような遊び場は建物の2階建て3階建てに相当するほど高く作られているものもあり、子どもにとっては楽しい。

 バンコク郊外にあるバンナーのデパート内には3月、動物の乗りもので遊ばせてくれるコーナーが登場した。電動式の車で、手元のボタンを押している間だけ乗りものが前進する。1回の乗車は50バーツ(約約165円)で5分程度。時間が来ると自動的に電源が切れる仕組みだ。

 だが、走行可能範囲は設定されておらず、デパートのフロア内を自由に走り回ることができる。係員もひとりしかおらず、特に監視しているわけでもなかった。

 仮にその乗りもので危険な行為をしても周囲の大人が注意をしてくれるので問題はないのだが、日本では考えられないほど自由である。ただ、あくまでも自己責任であり、なにか事故があっても業者側によほどの非がない限り、なんら補償はない。日本人在住者の子息が別の商業施設内のアスレチックで転落し骨折したが、業者側は一切責任を問われなかった。

 自由度が高く子ども達は楽しいかもしれないが、親はしっかりと注意しておきたい。

【執筆 : 高田胤臣】

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