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フィリピンでマネーロンダリングの疑いー2人の中国人が行方不明

Global News Asia / 2016年3月31日 20時12分

フィリピン・マニラ

 2016年3月31日、バングラディシュ中央銀行が、ニューヨーク連邦準備銀行に開設した口座から、1億1000万ドルを不正な操作で引き出された事件で、ドイツ銀行を経由して、フィリピン・リサール商業銀行ジュピターストリート支店に入金された8100万ドル(約90億円)は、カジノなどを経由しており回収が困難な状態に陥っている。情報も錯綜していると中国メディアが伝えた。

 フィリピン・リサール商業銀行の口座開設に同行していた中国人が、3月29日フィリピンで事情聴取を受けたが、通訳をしただけで、事件の関与を否定。8100万ドルは、北京とマカオからの送金だったと説明している。30日にマネーロンダリングの疑いで2人の中国人がフィリピンで刑事告訴されたが、行方不明。

 スリランカの銀行に入金された2000万ドルは、バングラディシュ中央銀行が回収した。

 2月5日と9日に35回に及ぶ不正アクセスがあり、8億5000万ドルの送金操作30回は失敗したが、これより金額の小さい5回の不正アクセスは、セキュリティが効かず送金が実行されてしまったと見られている。
【編集 : kyo】

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