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タイ東北地方の鍋「ジェウホング」を食べてみた

Global News Asia / 2016年4月14日 9時0分

ジムジュムでもタイスキでもない鍋料理、ジェウホング。(撮影:高田胤臣)

 2016年4月14日、タイ料理にも鍋料理があり、有名なところでは中国の火鍋をルーツにして、日本のしゃぶしゃぶとすき焼きを取り違えて命名された「タイスキ」と、屋台などで食べられる土鍋にタイのハーブをたくさん煮込んだ東方地方料理のひとつ「ジムジュム」がある。そして、もうひとつ鍋料理がある。最近、タイ人の間でじわじわと人気を得てきている「ジェウホング」だ。

 このジェウホングもタイ東北地方料理のひとつで、ほとんどジムジュムと同じと言ってもいい。タイ人でさえこのふたつの違いを説明できる人は少ない。大雑把なイメージではスープはジムジュムだが雰囲気はタイスキに寄っている。鍋で似たものを食べる際に使うタレにはジムジュムのように煎り米の粉を入れないので苦みが少なく、あまり辛くない。一説ではタイの焼き鳥、ガイヤーンに使うタレにも似ているとされる。ただ、タレの違いは鍋料理の中では個性を出す部分でもあり、店によって違うためなんとも言い難い。

 サムットプラカン県にあるデパート内に「プリックデーン(赤トウガラシ)」という店があり、ここでジェウホングを楽しめる。イサーン料理を中心にたくさんのメニューもあり、どれも100バーツ以下というリーズナブルさから、昼時は常に満席の店だ。今ならジェウホングのセットひとつ頼むともうひとつ無料でつくので、特に食べ盛りの中高生がたくさん詰めかけている。

【執筆 : 高田胤臣】

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