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【タイ】資産の一部を金行で金に変えるタイ

Global News Asia / 2016年4月18日 9時0分

金行は中華街ヤワラーに多かったこともあり、店名にヤワラーとつく金行がたくさんある。(撮影:高田胤臣)

 2016年4月18日、バンコクの中華街を中心に、タイでは全土的に金行が存在している。金行は文字通り「ゴールド」を売買する店で、タイ人の一部は昔から現在に至るまで資産の一部を金に変えて保有する。

 タイの金は純度96.5%の23金が主流になっている。単位は通貨と同じ呼び方でバーツであり、1バーツはおよそ15.16グラム。金行では延べ板を販売しているのではなく、主にネックレスや指輪などに加工したものが売られ、資金が必要になった際に売買することができる。加工品には各金行の刻印などが押されており、有名店のものであれば他店でも買い取ってくれる。

 売買価格は日々変動しており、それらは必ず店頭に掲げられている。これは金相場に基づいた延べ板の1バーツ当たりの単価で、買取価格と販売価格に差がある。現在は1バーツが2万バーツ(約6.7万円)前後となっている。2000年ごろはまだ1万バーツ台を割っていて、徐々に相場が高騰。2007年の段階では1.1万バーツ台を上下していたが、2008年からさらに高騰して2011年には2.6万バーツ台にまでなった。その後2013年に急落して、現在まで1.8万バーツ台から2.1万バーツ台の間で変動している。

 23金は色合いが濃く、タイ人の褐色の肌には目立つためかネックレスなどにして首にかけていると街中でひったくられることもある。そういったこともあり、タイ人のほとんどはあくまでも資産として金を保有する人が多い。
【執筆 : 高田胤臣】

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