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【タイ】平成27年度第4四半期のタイの治安などの傾向

Global News Asia / 2016年4月20日 9時0分

白昼堂々のひったくりやスリなども少なくないが、夜は特に危険なので行動には注意したい。(撮影:高田胤臣)

 2016年4月20日、在タイ日本大使館から2015年度(平成27年度)の第4四半期(1~3月期)におけるタイの治安や一般犯罪の傾向に関する情勢が発表されている。まもなく日本はゴールデンウィークとなり、タイへ観光などで渡航する人も増加する。タイでも日本の祝祭日などは把握されており、観光業や飲食店、小売業者は日本人客の増加を見込んでいる。その中では犯罪に関与する者もほんの一部ではあるがいるので、渡航の際の安全対策のために参考にしておきたい。

 まず、タイの深南部3県と呼ばれるヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県、およびソンクラー県の一部は、以前より日本外務省より危険情報「レベル3(渡航中止勧告)」が出されている。3月だけでも40件以上もの爆発事件もしくは銃撃事件が発生しており、いかなる理由であってもこの地域への渡航は中止にするべきであるとしている。

 タイ国内で発生した日本人の犯罪被害においては、この第4四半期では43件の届けが出ている。特に、バンコク都内の繁華街などでスリやひったくりが、夕方~夜間にかけて発生しているという。

 さらに、ガイドブックなどにも昔から掲載されているような古典的な犯罪手口もいまだにあり、日本人旅行者がバンコクのアソーク周辺で知り合った東南アジア系の女性と飲食を共にしたところ、薬物を混入されて意識不明となる昏睡強盗も発生している。

 在タイ日本大使館のホームページなどでこのような海外安全情報が随時更新されているので、渡航前に必ず目を通しておきたいところである。
【執筆 : 高田胤臣】

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