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【タイ】熱波続く北部で44.6度! 65年ぶり最高気温更新

Global News Asia / 2016年4月29日 15時0分

北部ターク県メーソートのタイミャンマー友好橋の下を流れるムイ川。通常は橋桁の土台部分まである水位が、この状態。(そむちゃい吉田 撮影)

 2016年4月29日、連日40度を超える酷暑が続くタイ北部。メーホンソーンでは28日の最高気温が44.6度を観測し、1960年に記録された44.5度を超えるタイ史上最高気温として記録された。

 1960年に記録されたタイの最高気温44.5度は、同じ北部ウタラディット県で観測された。同様に北部の観光地チェンマイでも連日40度を超える暑さが続いている。

 また、同28日には東北部のスリンで42.7度。中部ナコンサワンで43.3度。東部サケーオでも41.4度。南部ナコン・シータマラートでも40.5度とほぼタイ全土で40度を超える気温が記録された。このため、タイの電力消費もうなぎ上りで、こちらも連日のように最高記録を更新している。

 最高気温が観測されたメーホンソーンを含む、北部山岳地域では降雨もほとんどないため、各地で断水に見舞われている。行政による給水車が回っているが、山岳地の広いエリアのため、何日も水が届かないという事態に見舞われている。また、周辺を流れる川も例年に比べ水量が非常に少ないため、各家庭では水の確保が深刻な問題となっている。

 タイでは3月中旬から1年で最も気温が高くなる暑季にあたるが、今年のように連日40度を超えることは多くない。エルニーニョの影響と言われているが、通常ではスコールなどの降雨もある。しかし今年はスコールもほとんど降っていない。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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