中国に発注した高速鉄道は失敗する・南シナ海での密漁問題も深刻ーインドネシア
Global News Asia / 2016年5月5日 6時43分
2016年5月4日、インドネシアメディアによると、問題山積で暗礁に乗り上げている中国に発注した高速鉄道計画(ジャカルタ―バンドン間・約140Km、2019年開業)について、高速鉄道の完成は無理、計画は失敗との声が増えている。外交問題で関係が悪化すると、鉄道計画を途中で放り投げ、逃げ帰ってしまっとことが過去にフィリピンであったためだ。
懸念される外交問題とは、南シナ海での中国漁船の密漁問題。インドネシア当局が、拿捕した中国漁船を中国公船が奪還してしまう事件が先月起きた。難癖を付けて、密漁を繰り返す中国漁船に対してインドネシアの中国に対する不信感は、広がっている。
中国の提案は、インドネシア政府の費用負担は、実質0円でしかも事業が失敗しても債務保証は求めないという画期的な提案だった。中国は、有力だった日本提案への対抗策として、画期的な提案をしたのだが、日本潰しのためだけの計画だったのではないかとの声も聞こえる。
ジャカルタ―バンドン間・約140Kmの高速鉄道計画は、優先順位が低く投資費用が膨大なため、一時は、中速鉄道計画案も出ていたが、中国から破格の条件が提示されたので、2019年の大統領選に向けての実績作りのため、ジョコ大統領が思わず飛びついてしまった。
中国側の建設設計申請書類は、内容もずさんで、建設予定地の地名や写真の取違いもあり、完成度は低い。
【編集 : KH】
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