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【タイ】再開したメークロン市場が活気づく

Global News Asia / 2016年5月8日 10時0分

線路ギリギリをゆっくりと走る列車。(高田胤臣 撮影)

 2016年5月8日、列車の通過に合わせて店を畳み、線路ギリギリまで商品を並べていることで知られる「ロムフープ市場」、通称メークロン市場が活気づいている。国鉄メークロン駅へ繋がるメークロン線が線路の劣化で全線改修工事を昨年5月中旬から行っており、先月1日に再開したばかりだ。

 日本だけでなく、世界のマスメディアが取材するほど有名なメークロン市場は、列車が通過する直前まで線路上で食品などを販売する市場となっている。列車が近くに来ると、国鉄職員や鉄道警察官らが合図をし、店を畳む。食品の一部は線路ギリギリに置きっぱなしのまま列車が通過する迫力のあるシーンが有名だ。

 このメークロン線はタイ中央部のサムットサコン県内にあるバーンレム駅からサムットソンクラーム県のメークロン駅まで続く33.6キロメートルの路線。開通は今から100年以上も前の1907年で、線路の劣化が激しくなったことで脱線事故も多発。そのため、2015年5月13日に全線を閉鎖した。改修工事では枕木を木製からプレストレストコンクリート製に切り替えたが、当初は同年11月に運行再開予定だったが大幅に遅れ、先月4月1日に再開した。

 バンコクから列車に乗っての移動だけでなく、近隣に観光客に人気の水上マーケット「ダムヌンサドゥアク市場」もあることから、車で立ち寄る人も少なくない。現在はタイ人だけでなく、日本人や欧米人、中国人の観光客も戻り始めている。
【執筆 : 高田胤臣】

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