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CCTV「中国人観光客が日本でだまされるカラクリ」の意図的な偏向報道ータイのメディア関係者も呆れる

Global News Asia / 2016年5月10日 19時0分

香港からの、観光客。(茨城県・ひたち海浜公園駐車場で、2016年5月9日撮影)

 2016年5月9日、中国中央テレビ(CCTV)が日本を訪れる中国人観光客がだまされていると伝えたことについて、タイのメディア関係者に話を聞いた。

 CCTVの番組では、メーデーの連休に日本を訪れた多くの中国人観光客がだまされ、返品もできず、クレームを訴える先もないといった状況に置かれているとし、こうした状況は韓国やタイといった中国人に人気の観光地でも起きていると伝えた。

 タイの時もそうでしたが、タイ人が、粗悪品や暴利をむさぼっているとの内容でした。確かに悪徳免税店の末端のスタッフには、タイ人も含まれていましたが、実態は、中国の旅行会社、中国人ガイド、中国人が支配している悪徳免税店のオール中国で、中国人観光客をだます構図です。現場の取材スタッフはその内容を理解しているはずですが、国家戦略として、旅行先の国が悪いと印象付ける番組になっています。

 政治的なことや、共産党指導部についての報道にバイアスがかかることは、国家体制を維持するためには、許容範囲かもしれませんが、不良免税店の悪徳中国人を守ることに、メディアとしてメリットがあるとは考えにくいのです。日本で多くの中国人観光客が免税店で騙されていることは事実ですが、その部分を利用して、日本が悪者的な報道はあまりにも稚拙すぎて呆れてしまいます。
【編集 : 安麻比呂】

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