【タイ】日本製車両パープルライン 本格試運転始まる
Global News Asia / 2016年5月11日 15時0分
2016年5月10日、タイの首都バンコクで、今年8月に開業予定の高架鉄道「パープルライン」の本格試運転が始まった。
パープルラインは地下鉄ブルーラインの終点バンスーの1km西側に新たに建設されるタオプーン駅から、ノンタブリ県のクロンバンパイ駅を繋ぐ全長23km、16駅でバンコクと近郊の県を結ぶ高架鉄道で、バンコクでは初めて日本製の車両が導入されたものとなる。
近年の人口増で深刻化するノンタブリ県から、市内中心部への自動車の代替交通手段として、渋滞緩和に大きく貢献することが期待されている。
車両の製造はJR東日本グループの車両メーカー、総合車両製作所(J-TREC)。モーターは東芝製で変電・配電システムを明電舎が担当している。車両数は合計21編成、63両となっている。
国際協力機構(JICA)は、円借款で、高架鉄道、車両基地、軌道整備等の土木工事を支援してきた。車輌、信号、変電設備、通信設備等の調達は、パープルラインの鉄道運営会社・バンコクメトロ社が担い、丸紅・東芝・JR東日本の共同企業体が受注に成功した。
事業概要案件名バンコク大量輸送網整備事業(パープルライン)
TheMass Transit System Project in Bangkok (Purple Line)
事業費 ■総事業費:約61,185百万バーツ(約2,100億円)
■借款供与額:790億円(第一期2008年3月、第二期2010年9月承諾)
事業実施期間 ■土木工事:2009年11月~
■運行開始:2016年8月(予定)
事業実施機関 タイ高速度交通公社(Mass Rapid Transit Authority of Thailand: MRTA)
【執筆 : HT】
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