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黒柳徹子さん推奨のカンボジア映画『シアター・プノンペン』7月2日から岩波ホールで公開

Global News Asia / 2016年6月10日 18時30分

「シアター・プノンペン」(C)HANUMAN CO. LTD WEBページ http://www.theater-phnompenh.com/

 2016年7月2日から、黒柳徹子さんが推奨するカンボジア映画が、岩波ホールで上映される。

 黒柳さんは、この『シアター・プノンペン』について「幻想的な映画! 私がカンボジアに行ったのは30年前、ポルポトに300万もの人々が殺された少し後でした。この映画の母親役や映写技師はその中を生きのびた人達。ネオンサインの輝く今のプノンペン。主役の少女は、生き生きと女優だった母の隠されたフィルムを見る。そして紛失した最終巻を撮ろうとする。ラブストーリーでありながら悲しい歴史を伝える壮大な作品。私は夢を見ているように思った」とメッセージを寄せている。 

 『シアター・プノンペン』は、プノンペンで暮らす少女が、ふとしたきっかけで1970年代のカンボジア映画と出会い、ポル・ポト派に蹂躙された祖国の映画史を発掘した。新たな形の『再生』を仲間と試みていくストーリー。

 作品の最初の展開は、プノンペンに住む少女(ソポン)は父親との言い争いからに家を飛び出し、悪い仲間と付き合いながら、廃屋となった映画館で過ごしていた。ある日、ソポンは映写室に放置されていたボロボロのフィルムを見つけ映写する。それは1970年代、クメール・ルージュがカンボジアを支配する直前に作られたメロドラマで、そのヒロインは、いま病の床にいる母の若き日の姿だった。カンボジアの映画史に関心を持ったソポンは、ベテラン映写技師の助けを借りて、母の主演作の失われた最終巻をリメイクしようと行動を始める。

 カンボジア初の女性監督ソト・クォーリーカーさんの作品。彼女は、行定勲監督、ブリランテ・メンドーサ監督とともに東京国際映画祭と国際交流基金が製作するオムニバス映画『アジア三面鏡』の監督の一人として選ばれており、今年の東京国際映画祭で新作の上映も予定されている。http://www.t-phnompenh.com/

 11:00~の1回目上映終了後に、『シアター・プノンペン』で学ぶカンボジアと題してトークイベントを行う。

7月5日(火) 熊岡路矢さん(日本映画大学教員/「カンボジア市民フォーラム」共同代表世話人/JVC顧問・前代表理事)
 http://www.eiga.ac.jp/
 http://www.pefocj.org
 http://www.ngo-jvc.net/

7月7日(木) 教来石 小織さん(「カンボジアのこどもたちに映画で夢を!」NPO法人CATiC代表)
http://catic.asia/about

7月12日(火)石坂健治さん(東京国際映画祭アジア部門ディレクター/日本映画大学教授)
http://www.eiga.ac.jp/course/professor/ishizaka.html

7月14日(木)鈴木伸和さん(視聴覚アーキビスト)
http://www.yebizo.com/jp/16/archive/#ar_50
【編集 : TY】

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